メンテナンス
2009年08月25日
保安部品交換
【保安部品-ドライブシャフトブーツ】
保安部品には様々な種類のものがありますが、わかりやすい例として、ここではドライブシャフトブーツについてご紹介します。
左上の写真は、FF車のドライブシャフトブーツ切れ・破れの画像です。ドライブシャフトの端にあるブーツが破れ、本来ブーツの中に封入されていなければならないはずのグリスが飛び散ってしまっています。ドライブシャフトとは、デファレンシャルギアまで伝達されてきたエンジンの出力を、回転運動で直接的に駆動力としてホイールに装着されたタイヤを介して路面に伝えるための部品です。クルマのホイールは走行中、路面の凹凸にあわせて常に上下方向に動きながら回転しています。そのため、デファレンシャルギアとホイールとの橋渡しを担うドライブシャフトには、その角度差に対応する機能が要求されます。その役割りをはたしているのがドライブシャフトの両端にあるジョイント部分(人間に置き換えると、関節の部分に相当)です。ジョイントは、クルマが安全に走行するためには常にスムーズに可動する必要があり、そのため、ジョイント部の周りには常にグリスの存在が必要不可欠となります。このグリスを封入させておくための部品がドライブシャフトブーツです。ドライブシャフトブーツはゴム製部品です。一般に、国産車に比較して輸入車のゴム・プラスチック製部品の耐用年数は約2/3~1/2といったところで、特にこの部品は常に過酷な状態にさらされているため、クルマを維持する上でとても重要な部品です。この中にゴミや砂、石などが入ると、当然のごとくドライブシャフトの機能が失われてしまいます。(時計の中に砂を入れると、時計が壊れてしまうのと同じようなことです)ドライブシャフトブーツは外からのゴミの進入を防ぎ、グリスの飛散を防ぎつつジョイントを保護するための重要な部品です。中でもFF車のドライブシャフトの場合、クルマの走行中においてドライブシャフトジョイントは、上下方向ばかりか操舵(ステアリング操作)の度に左右方向にも角度を変えながら回転運動をするため、ジョイントを覆っているブーツには特に負担が大きく、FR車のそれと比較して破れやすい構造と言えるため注意が必要です。
ブーツが破れたまま長期間交換を怠り走行を繰り返した結果、やがてはドライブシャフトジョイントが破損。そうなると、ドライブシャフトごと一式の交換を余儀なくされ、修理費用がかさむばかりか、場合によってはクルマのコントロール不能に陥る可能性があり大変危険です。
ホイールの内側がネチョネチョに黒く汚れている・・ 走行中、足廻りからゴリゴリと異音がする・・ それはクルマが危険を知らせるサインです。あなたのクルマは大丈夫?
ロコ・オートモビールでは、輸入車・国産車を問わずブーツの交換をはじめ、その他各種重要保安部品の点検・整備を承ります。
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